雑誌についてるエッチな袋とじ

雑誌についてるエッチな袋とじ
(「焦らずゆっくりと開けてね♪」なんて書いてある)、
そんな袋とじを開けない!という行為によって、


「オレ、勝った!そう、オレは勝ったのだ!」と。


冬に差しかかった、秋の、冷え冷えと透き通った空気の中で、
日が昇り始める早朝に、
今の今まで綺麗に見えていた星空と
一時の別れを惜しむように寂しげに空を見上げた、
怠惰に甘んじニヤケてたるみにたるんだ皮の伸びたその顔を
引き締めようともしないひとりの童貞男は、
静かに、そう思ったのであった。